雪下大根

初めて大根を育てたのは2018年。

 

当時は、母を在宅介護しながら

空いた時間でちょこちょこと畑作業をしていました。

 

その頃は、母が持っていた種が残っていたので

おでん用の大根を数本育てていました。

地元のスーパーでは、大根は1本100円位なので

買った方が安いとも言えますが…

 

確か5年位前に、大根や白菜の価格が高騰して

鍋料理が高級料理になっちゃったことがありましたよね。

2017年から続く野菜の高騰(ヤマト生活情報館)

 

大根や白菜は冬にはたくさん食べたいので、

昨年は張り切ってたくさん育ててみました。

 

種まきの時期をズラしながら

育てた大根は24本。

 

ちょっとずつ収穫しては食べ、

塩漬けしたり丸ごと干したりと楽しんでいましたが

年末に大寒波がやってくるというので

大根をすべて抜くことにしました。

(本来は霜が降りる前にすませる作業です。)


右側の大根は早い時期に種まきしたもので

かなり太くなっていますね。

 

数年に一度の寒波が来るというなら、

その寒さを利用して凍み大根を作ってみることにしました。

 

残った大根には土をかけて保存します。

雪下大根のように甘くなるかも?と期待しながら

雪が降るのを楽しみにしていました。

雪下大根(全国有機農法連絡会)

 

凍み大根は、寒い地域で作られる保存食です。

 

寒い時期に大根を軒下につるすと

夜は凍り、昼は溶け、それを繰り返すことで

どんどん乾燥が進みます。

 

両親が作っていた凍み大根はこんな感じで

干していました。

 

身欠きニシンや高野豆腐と一緒に煮た煮物は格別で、

子どもの頃から大好きでした。

 

こちらのサイトで「日本の宝」と紹介されていますが

まさにそう!と唸りたくなる位おいしいです。

凍み大根と身欠きニシンの煮物

 

私が作った凍み大根は、真ん中に穴が開いていて

へそ大根と呼ばれるものです。

 

スーパーでは1袋500円ほどで売られています。

へそ大根は、干すときの手間はかかりそうですが

煮物にするときに楽ちんそうなので作ってみました。

 

へそ大根の作り方

 

作り方の手順はこちら。いたってシンプルですね。

1.大根を輪切りにして皮をむく

2.ゆでる

3.大根に穴を開け、ひもを通す

4.軒下に干す

 

次に、実際に作ったときの工程をご紹介します。

 

1.大根を輪切りにして皮をむく

 

早い時期に種まきした大根は

太くて大きくて、我ながら立派に育ちました。

 

キレイな輪切りにしたくてこちらを使いました。

これはセルクルという調理器具で

底がない枠だけの型で、円形が多いようです。

冷菓にも焼き菓子にも!セルクル型の使い方

 

これ、100円ショップにも置いてあるんです。

 

100円ショップのセルクルは直径6cmと10cmの2種類で、

私が求めているものとはサイズが少し違います。

 

今回使ったセルクルは直径8cm。

型にはつなぎ目があるので

多少のデコボコ感は出てしまいそうです。

 

分厚く切った大根の上に乗せてくりぬくと

つなぎ目の段差がついています。(赤丸の部分)

 

段差といっても、ごくわずかなので

じゅうぶん許容できる範囲です。

 

2.ゆでる

 

ゆでる作業は、石油ストーブを利用しました。

 

石油ストーブは暖房器具でもあり、

調理もできる優れものです。

 

石油ストーブの上に鍋を乗せて置けば

大きな大根もゆであがります。

 

小さな大根はセルクルを使わず、

雑に皮むきしたのでデコボコしていますね…

 

3.大根に穴を開け、ひもを通す

 

これが一番面倒な作業でした。

 

串とか園芸用の細い支柱があれば

大根に刺して効率よく作業ができます。

 

あいにく、我が家にはなかったので

ビニールひもを使うことにしました。

 

まず、結び目①を作ります。

 

次に、15cm位にカットしたひもを

結び目①の上で何度か結びます。

大根の穴はだんだん広がるので、

大きい結び目がストッパーになってくれます。

 

大根にひもを当てて菜箸で押し込むと

簡単にひもが通ります。

 

大根を結び目①の上に移動させるとこんな感じ。

 

次に結び目②を作ります。

 

結び目②の上にカットしたひもを結び

大きな結び目を作ります。

2つ目の大根を通した状態がこちら。

これを何度も繰り返します。

 

4.軒下に干す

 

大根をひもに通したら、軒下に干します。

画像は物干し竿につるした状態。

 

庭は雪一面ですね。

 

1週間後がこちら。

だいぶ乾燥が進んでいます。

 

2週間後がこちら。

だいぶ小さくなり、色も変わってきました。

 

完成には1か月位かかるようですが、

小さいへそ大根はそろそろ食べ頃かもしれません。

 

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