はじめまして。aki です。
東京でOL生活をしていましたが、
母の介護をするために故郷に戻りました。
ここでは、故郷に戻った理由やその後の暮らし、
今後の生き方をどう考えているかご紹介したいと思います。
故郷に戻った理由
「母は施設に行くと言ってる。在宅介護しなくていい」
「田舎は何もない。介護が終わった後、働くところなんてない」
在宅介護すると決めたとき、こんなふうに家族から大反対されました。
東日本大震災の後、私は母にこんなことを告げていました。
「もう故郷には帰らないから」
「お盆とかお正月とか帰省はするけど、娘は帰ってこないと思ってね」
そんな宣言をした私ですが
寝たきりになった母のところへ戻り、
最期の時間を自宅で一緒に過ごすことにしました。
介護に対する不安も多少はありましたが、
「母の介護をしなかったら、私は一生後悔する」
「母は私に辛い思いをさせたりしないはず」
「なんとかなる。大丈夫」
そんな思いがあり、東京を離れることに迷いはありませんでした。
介護の日々
介護は大変なこともあったけれど、
新しい学びも人との出会いもたくさんありました。
母が仲良くしていた方々とは、
私も仲良くしてもらうことができました。
介護生活は、行動範囲こそ狭くはなりますが
だからといって世界が狭くなるわけではなく
むしろ、私は母のおかげでたくさんの新しい出会いがありました。
母は、だんだんといろんなことが出来なくなっていきました。
そんな中、訪問看護師さんと
母にできることはどんなことだろうか、
母は何をしたら楽しめるだろうか、と
一緒に考え、いろんなことにトライしました。
そんな日々があったからでしょうか、
ほんのささいな、小さな幸せを
大きな大きな幸せに感じるようになりました。
母を見送って、いま
母が旅立った直後は、
なかなか心の整理がつきませんでした。
自分の心を整理する目的もあって、
母の四十九日まで毎日、私は自分の正直な気持ちを書き続けました。
そして。
四十九日が過ぎ、百か日が過ぎ、
時間の経過とともに心はすっかり落ち着きました。
故郷の暮らしは、静かで穏やかです。
ゆっくりと時間が流れているように感じます。
都会のような刺激はあまり無いし、
不便なことはたくさんあるけれど、
「田舎は何もない」わけではありません。
故郷に戻って、一度立ち止まってみると
子どもの頃にはわからなかった魅力、
都会で暮らしたからこそ見えてくる魅力に気づきます。
母が旅立った後、お仕事のお誘いや縁談など
何度か声をかけていただくこともあり
故郷での新しい暮らしが始まりそうな予感もします。
(田舎も人手不足とお嫁さん不足は深刻なようです)
母が私を故郷に戻してくれたおかげで、
ゆったりと、自然の流れに身を任せた生き方ができそうです。
母は、全力で、命がけで私を故郷に戻してくれた。
そして、今は私の人生を見守ってくれている。
そう思うと、これからの日々は、流れに身を任せて
自分らしく、心豊かに、ゆったりと過ごしていきたいと
考えるようになりました。
そして、そんな日々の出来事を書きとめるべく
このサイトを起ち上げました。
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