はじめに
じゃがいもを育てるには、栽培用の種いもを使います。
普通に育てて収穫した食用じゃがいもは病気になりやすいそうで、
じゃがいもがウイルスに感染すると周りの土壌も汚染されたりするので
食用じゃがいもを栽培用として使うのはＮＧと言われています。
ここでは、皮から発芽したじゃがいもが育つか試してみたもので
食用じゃがいもの栽培を推進するものではありません。
（実際に畑で育てているじゃがいもは栽培用の種いもを使っています。）
ジャガイモの種芋とは？（HORTI（ホルティ）by GreenSnap）
なぜ皮から発芽したか？
畑の敷地内に、野菜くずや雑草をためている場所があります。
穴を掘って野菜くずや雑草を入れ、土を混ぜておくと
時間とともに分解され、肥料として使えるようになります。
暖かくなると、そこから雑草が生えてくるのですが
その中に、じゃがいもが芽を出していました。
5月7日 皮から発芽したじゃがいもを発見
雑草の中に、じゃがいもの芽が3つ出ていました。
掘り起こしてみると、3つとも皮から発芽しています。
こちらの画像は皮から発芽しているのが
よくわかります。
捨てていた皮から発芽するなんて、
じゃがいもの生命力はものすごいですね。
種いもから育てているじゃがいもは、
3月下旬に植えつけ→4月下旬に発芽→6月末に収穫
というスケジュールで作業しています。
連休明けから6月末までは2か月弱あるので、
皮から発芽したじゃがいもも
ある程度は育って、収穫できるかもしれません。
試しに育ててみることにしました。
5月9日 1回目の植えつけ
皮から発芽したじゃがいもを3つ、植えつけました。
それと同時に、芽が出てしまったじゃがいもも植えることにしました。
それは昨年収穫したものの、小さすぎて食べなかったじゃがいもです。
保管していた箱の中でこんな感じに発芽し、
いも自体はシワシワになっていました。
深さ10cmほどの溝にじゃがいもを並べ、
隣のじゃがいもとの間に肥料をまく方法で植えていきました。
植えた後がこちら。
赤丸のところに皮から発芽したじゃがいもを植えつけています。
芽が出たじゃがいもはまだ地上に出ていない状態です。
（お隣の敷地部分はモザイク加工しています。）
5月29日 2回目の植えつけ
1回目に植えつけたじゃがいもは元気になってきました。
そして、雑草の間からじゃがいもの芽が
たくさん出ていました。
（画像の下部分にはレタスも見えます。）
せっかくなので、これも植えてみることにしました。
畑の空いているスペース（赤い丸印のところ）に植え、
１回目と同様にじゃがいもの間に肥料をまきました。
6月8日 1回目の植えつけから1か月後
植えつけから1か月が過ぎました。
手前の2つが皮から発芽したじゃがいもで
奥に写っているのは小さなじゃがいもから発芽したものです。
成長にかなり差がありますね。
倒れないように、根元に土寄せをしました。
7月18日 2回目に植えつけしたじゃがいもの収穫
種いもから育てたじゃがいもは6月末に収穫を終え
それから3週間以上過ぎたこの日、
2回目に植えつけたじゃがいもを収獲しました。
葉が7～8割枯れた頃が収穫の目安ですが
雨続きで収穫するタイミングが無く、葉はすっかり枯れてしまいました。
植えつけたのは5月末ですが、20cmほど育っています。
掘り起こしてみると、
小さいながらも、ちゃんとじゃがいもができていました。
茎の長さが10cm足らずのものでも収穫できました。
こちらが2回目の植えつけから収獲したじゃがいもです。
小ぶりなものばかりですが、
予想以上の収穫にうれしくなりました。
7月19日 1回目に植えつけたじゃがいも
1回目に植えつけたじゃがいもは
まだ葉が青々としています。
左側2つは皮から発芽したじゃがいもで
だいぶ成長しているのがわかりますね。
8月2日 1回目に植えつけたじゃがいもの収穫
7月後半は雨続きで収穫のタイミングがなく、
晴天が続くのを待っていたら8月になってしまいました。
8月2日、葉はすっかり枯れていました。
収獲したじゃがいもがこちら。
赤いラインの左側は皮から発芽したじゃがいも3つ分、
右側は小さなじゃがいも1つ分の収穫量です。
大きさも収穫量も全然違いますが、
皮から発芽したじゃがいもがこれだけ育ったのだと
あらためて感動しました。
8月16日 今も成長しているじゃがいも
お盆も終わろうとしている時期に
雑草の中で成長しているじゃがいもがありました。
こちらは茎がぐんぐん伸びているので
支柱で支えてみました。
これは雑草に紛れていて見えなかったもの。
それほど茎は伸びていないので、
発芽した時期は遅かったのでしょうね。
どちらも、肥料をまかずに
このまま自然な状態で成長するか見守ってみます。
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