2019年12月14日(土)

こんなお知らせが届きました。

透明な袋に入っている用紙には、

内部被ばく検査受験票と書いてあります。

母を介護するため、故郷に戻ってきた私。

故郷の町は、その一部が東日本大震災の原発事故で

避難指示区域に指定されていました。

町の避難指示はすでに解除されているし、

復興は着々と進んでいるのだろうけど、

原発事故は終わっていない・・・

故郷に戻らず、東京に住み続けていたら

この受検票を受け取ることもなかったし、

原発事故のことをあらためて考えることも無かったでしょう。

故郷の暮らしは、静かで穏やかで、心地いい。

けれど、ここで暮らすということは

原発事故の影響を意識せざるを得ない・・・

受検票を見て、私は

故郷の暮らしを書き綴っていこうと思いました。

内部被ばく検査のご案内には何が書いてあるの?

届いたお知らせを裏返した状態がこちら。

内部被ばく検査のご案内と書いてあります。

検査の目的として、こんなことが書いてありました。

内部被ばく検査のご案内  

 原発事故に伴う放射能による健康不安を軽減し、将来にわたる

健康管理のために、年に1回は検査を受けましょう。

検査の目的

◆内部被ばく検査とは、食品などを摂取することにより、それに含まれ

ている放射性物質が体内に取り込まれることで起こります。

◆内部被ばく検査では、体内に放射性物質が蓄積しているか、どのくらい

蓄積しているかの状況を確認するとともに、それらの 放射性物質から、

概ね一生の間に体が受けると思われる線量を推計します。    

              内部被ばく検査のご案内より一部を抜粋   

検査したい場合は、電話で予約します。

検査希望日の前日までに

予約専用電話へ直接申込みします。

電話予約ができる日は、検査を実施している日の

午前9時から11時30分の間です。

案内には、ホールボディカウンタによる検査と書いてあります。

検査の内容についてはこのような記載がありました。

検査の当日

◆この「受検票」に必要事項を記載し、持参してください。

◆検査会場に準備してある「検査衣」に着替えます。

◆検査は「測定器」の中に立位で2分間静止して測定します。

 なお、検査機器から放射線を浴びることはありません。

 また、痛みを伴う検査でもありません。

検査料 

◆無料

検査の結果

◆検査終了後、本人にお渡しします。

              内部被ばく検査のご案内より一部を抜粋

内部被ばく検査同意書とは?

案内は二つ折りになっていて、開くと

左側が検査の同意書、右側が検査の受検票になっていました。

右下に検査の実施日が書いてあります。

土日も検査できるのは助かりますね。

検査の同意書にはこんなことが書いてありました。

          内部被ばく検査同意書

                   年   月   日

●●町長 様

 内部被ばく線量評価のための検査は、放射性物質(放射性

セシウム)が体内に取り込まれているかおづかを判断するため

の検査です。検査結果については、皆様にお知らせするととも

に、データは●●町が保管します。また、プライバシーに配慮

し、名前が分かることがないようにして、検査結果の一部を公

表することがあります。

 このことを理解の上、本検査を受けることと、検査結果が県

民健康調査の受託先である福島県立医科大学に提出されること

に同意いたします。

           内部被ばく検査のご案内より一部を抜粋

 東日本大震災が起きた時、私は東京にいて

原発事故は、どこか他人事のような感覚がありました。

(気に障る方がおられるかもしれませんが、正直な気持ちを

書いています。申し訳ありません。)

故郷に戻ってみて、初めて目にした事実。

他にも、私の知らないことはたくさんあるでしょう。

この検査を機に、学んだこと、感じたことなどを

私なりに書き記していきたいと思います。

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