我が家のシュロの木を自分で伐採してみました。
ここでは、伐採するまでの工程をご紹介します。
シュロの木は、土手で大きく育っていました。
こんな感じで。
画像だとわかりにくいので図解してみます。
土手の中腹あたりに通路があり
その通路部分にシュロが育ち、大きくなりました。
土手の斜面には何本も木が植えてありますが
(上記の図では省略しています。)
通路部分に育っているのはシュロだけ。
シュロはいつの間にか芽を出したようで、
上のほうの枝に手が届かないほど大きく成長しました。
先日、ひょんなことから
シュロの木を自分で伐採した、という男性から
話を聞くことができました。
ポイントは2つ。
シュロの木を切るには、まず皮をむくこと。
ノコギリは使えない。
近くで見ると、切り落とした枝の根元が残っていて
その周りにびっしり、皮というか繊維が巻きついています。
皮をむくのは時間がかかるでしょうから、
伐採するまでの道のりは長そうです。
幹の長さを測ってみると、高さ2.5m位、太さは20cm位でした。
(先端の枝や葉は高さに含みません。)
皮をむいても、幹の太さは15cm位はありそうですね。
太さ数cmの枝なら今まで何度も切っているけれど、
15cmの木を自分で伐採できるだろうか。
少し不安になったので
まずは自分でできるのか調べてみることにしました。
素人が伐採できる木の大きさとは?
こちらのサイトを参考にしました。
素人でも無理なく伐採できる木の目安として
次の2点が紹介されています。
・木の高さが3mまで
・幹の直径が20cm以下
専門業者に木の伐採を頼む基準とは?
専門業者に木の伐採を頼む判断基準として、
次の3点が紹介されています。
・木が斜面に生えている
・木が電線の近くにある
・周囲に建物がある
上記のポイントをチェックしてみると
シュロの木は平らな通路部分に育っているし、
素人でも伐採できる大きさだとわかりました。
伐採の手順を確認
庭木伐採の手順として
以下4つの工程が紹介されています。
①木を倒す方向を決める
②邪魔な枝を切る
③木を切る
④根を抜く
シュロの根はそのまま残すことにしたので、
①~③の作業をやってみることにしました。
木を倒す方向を決める
シュロの木は土手の通路部分にあり、
斜面のすぐそばです。
図のように、土手の斜面に倒すことにしました。
足元を整える
シュロの木の周りには、
ツルが伸びていたり他の木の根元があったりするので
まず足元をきれいにしました。
木の根元にはシュロの芽がいくつも出ていますね。
抜いてみた状態がこちら。
シュロは実から発芽していることがわかりますね。
木の根元には、大小合わせて20以上の芽が出ていました。
枝を切り落とす
木の先端には青々とした葉がたくさんありますが、
下の方には枯れた枝がたくさん垂れ下がっています。
近くで見ると、ツルがたくさん巻きついているし
なかなかのボリュームです。
切り落とした枝はだいたい40本位ありました。
枝の長さは約60cm、
葉の長さは50cm以上ありました。
私が住んでいる自治体では、
枝木は80cmまで可燃ゴミとして処理してくれます。
枝と葉を切り分け、
実がついていた部分は少しカットして
この段階で廃棄物はかなりの量になっています。
皮をむく
自分の胸あたりの高さの皮をむいてみました。
過去に切り落とした枝の根元が残っていたので
根元を下に引っ張ってみます。
皮は簡単にめくれますが、
強く引っ張っても繊維部分は全くちぎれません。
繊維部分はハサミでチョキチョキと切りつつ
内側の皮も切り進めていきます。
外側の皮を2~3枚むいた状態がこちら。
枝1本につき、皮が幹を一周しているのがわかります。
この状態まで皮をむくと、
枝を下に引っ張ると同時に周囲の皮もぺろんと簡単にむけます。
枝と皮の境目、皮の根元はどちらも繊維状で
引っ張ってもちぎれないので、ハサミでチョキチョキします。
一枚皮をむくと、内側の皮はさらに上に伸びているので
皮むきは上へ上へと進めることになります。
この段階になると皮むきは簡単で、
後は単純作業の繰り返しとなります。
皮をむき始めて30分後。
幹の太さは12cm位だとわかりました。
(画像は撮影角度の影響で10cmに見えますが)
ここまでの作業で、時間は夕方4時を過ぎていました。
こうして見ると、幹の細さが際立って
シュロの木が頭でっかちで危ない感じがします。
少し風が吹くと、先端の枝葉が揺れて
シュロの木全体がしなります。
ぱっと見は危なっかしい感じもしますが
細い幹の部分でも12cmあり、折れる心配はなさそうです。
夕方はあっという間に暗くなるので、
この日の作業はここまでにしました。
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